数ある「上方落語まつり」の催しの中で
今回は「動楽亭」へやってきました。
「動楽亭」とは、桂ざこば師が席亭として運営する
100名収容(消防法)の寄席小屋で
毎月10日間の昼席などを開いています。
ゆくゆくは「繁昌亭」につぐ「定席」にしたいそうです。
詳しくは
「こちら」
さごば師の親族が建てたマンション
の一室を寄席小屋に改造。
すぐ隣は「新世界ジャンジャン横丁」
大阪の最もディープな地帯です。
この「上方落語まつり」は、上方落語協会主導の
「繁昌亭」とは違って、「吉本興業」「松竹芸能」
「米朝事務所」の3事務所主導となっています。
ある意味、3事務所の「対決」でもあります。
第一回上方落語まつりinミナミ〜「モーニング落語会」
4月29日(祝)午前11時開演 「動楽亭」
「にぎやか寿司」(桂三枝作) 桂三金
「上方落語界の橋田壽賀子」は最近さらに太って
現在115キロ。ますます「元銀行員」という
経歴とのギャップが・・・
師匠作の噺をタイトルどおりにぎやかに。
「野崎詣り」 桂こごろう
こういう寄席小屋では、下座の音色がよく
響きます。よって、ハメのふんだんに入る
噺が似合います。途中「上下(かみしも)」が
あやしくなったようですが・・・
(黙ってたら解らないのに!?)
「金釣り」 桂團朝
「動楽亭」の周辺、新世界・飛田界隈の
観光案内のマクラにかなり時間を割いてました。
「男湯しかない銭湯」「墨汁のようなソースの
串カツ屋」などなどなかなか興味深い・・・
「へっつい幽霊」 笑福亭三喬
「四番・へっつい幽霊」とだけ言って即噺へ。
三喬さんのマクラも聞きたかったが・・・
でも、噺のところどころに三喬さんらしい
味付けが。
「中入り」お茶子は、かなり若いお姉さんです。
「星野屋」 月亭八天
前日の落語会の打ち上げで朝まで飲んで
ほとんど寝ないでこの高座へ。楽屋の弁当は
三金さんが代わりに食べたとのこと・・・
「星野屋の旦那」と「お手かけさん母娘」との
「ディープなだまし合いバトル」は
聞きごたえ充分です。
「竹の水仙」 笑福亭小つる
今年10月に「六代目笑福亭枝鶴」を襲名。で、
小つるさんの師匠である「先代の枝鶴」は
全くの行方不明だそうです・・・
「枝鶴」の名跡のイメージ回復という
プレッシャーむありましょうが、小つるさんなら
大丈夫。今日の高座も「見事」の一言です。
実力者ぞろい、中身の濃い寄席でした。