JUGEMテーマ:落語
「第172回・駅前寄席」で
寿亭司之助代表がトリで演じた
「餅屋問答」ですが
元は江戸落語の「こんにゃく問答」でして
長野県の民話「こんにゃく問答」を3代目林家正蔵が
落語に仕立あげた、というのが通説になっています。
で、これを上方に移入し、「餅屋問答」と演題を変えたのが
かの月亭可朝師だそうです。
ではなぜ「こんにゃく」が「餅」に変わったのか?
もともとこんにゃくは
関東は群馬県の特産品で
江戸では一般的な食べ物でしたが
上方ではあまり普及してなかったらしいです。
で「こんにゃく屋」なるものも
上方には存在してなかった・・・そこで
上方にも存在していた「餅屋」に変えたとか。
またもう一説には
江戸では丸い「玉こんにゃく」が主流
上方では四角い「板こんにゃく」が一般的
だから、胸の前に手で輪をつくり「胸中は?」としても
上方ではこれをこんにゃくと勘違いはしにくい
そこで上方では丸い「餅」に変えたとも
何にしても、同じ落語が
東西それぞれの文化によって変わっていった例は
他にもありそうですね。
(たとえば 時うどん←→時そば これは説明不要ですな)