「お笑い〇〇世代」とは・・・



最近、TVのお笑い番組などで
「お笑い第7世代」なんてことがよく言われています。
該当するのは「霜降り明星」「ミルクボーイ」
といった最近のM-1王者を軸にした若手芸人たち。

ならば、「第1〜第6」はどうなってるのか・・・
これには、確固たる定義はなく
評論家によって、ずれもあるようですが

総合すると、概ねこんな感じでしょう。
まず前提として
これはあくまでTVなどのメディアにおける
お笑い番組の系譜であって
「演芸史」ではありません。
それと、多くは「東京メディア」中心なので
上方メディアの動きもおさえながら
見てみましょう。

第1世代 (1960年代〜1970年代前半)
TVの創成期から活躍する芸人たち。全国的には
クレージーキャッツ、ドリフターズ、コント55号など。
関西では吉本・松竹両新喜劇、寄席中継などが
当たり前のように茶の間に。特筆すべきは
「てなもんや三度笠」今ではありえない
視聴率60%を誇る歴史的番組でした。


第2世代 (1970年代後半〜1980年代前半)
一部の寄席芸人たちが、劇場を飛び出し
TVの世界へ進出。セントルイス・ツービート・B&B
紳助竜介・ザぼんちなどの「漫才ブーム」その延長線上に
「ひょうきん族」。一方上方では「枝雀ブーム」ABC 
「枝雀寄席」など、枝雀落語がTVを席捲しました。

第3世代 (1980年代後半)
吉本が「NSC」を設立。落語家以外の芸人の
「師弟関係」崩壊。第1期卒業生ダウンタウンの
東京進出から、関西芸人の東京志向が激しくなります。

第4世代 (1990年代)
「ボキャブラ天国」が視聴者参加型から若手芸人ネタ見せ
にスイッチ。ここから爆笑問題・ネプチューンなどが。
上方では寄席中継が姿を消します。1999年には枝雀師が
逝去。一方で「らくごのご」が一定の役割を。

第5世代 (2000年代)
2001年に「M−1グランプリ」ここからTV演芸界は
「M−1至上主義」に走ります。他に「オンエアバトル」
「エンタの神様」などネタ見せ番組が増えます。一方
コンビで活躍する芸人を「漫才師」と呼ばなくなったのも
このころからでしょう。

第6世代 (2010年代)
上記のネタ見せ番組が終わりをつげ、「ひな壇芸人」なんて
ものが幅を利かせます。

第7世代 (2019年〜現在)
いわゆる「You Tuber」などもここに含まれるらしい。

これはあくまで「私見」です。
現在、上方では「寄席」と「TV」は完全に別物ですね・・・


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